女性研究者支援室は、1)ダイバーシティ研究環境整備、2)女性研究者の研究力向上・リーダー育成、3)女性研究者の上位職登用促進の3つの柱で構成されています。

研究者のワーク・ライフ・バランスと研究活動をサポートし、ライフイベント等で研究の継続に支障が生じることのないよう環境整備に努めています。そんな大阪市立大学女性研究者支援室の取り組みを紹介します。ダイバーシティ研究環境整備

1)ダイバーシティ研究環境整備

  • 研究支援員制度・・・育児・介護等を抱えた女性研究者及び男性研究者(配偶者が研究者の場合に限る)に研究支援員を配置し、研究とライフイベントの両立を支援します。研究支援員人材データベース(女性研究者ネットワークシステム)の共同利用も行います。
  • 保育サポート事業(保育利用料補助事業)
  • 相談窓口の整備
  • 介護相談窓口」の整備
  • 「ダイバーシティ保育サポーター」養成セミナーの実施・・・育児中の女性研究者を支援するため「保育サポーター」を養成するセミナーを実施します。多様な背景を持つ子どもへの学習支援についての専門的な知識・スキルを学ぶセミナーとし、セミナー受講者の大学内での支援活動について検討します。
  • 女性研究者ネットワークシステム運用

2)女性研究者の研究力向上・リーダー育成

  • 「産学官連携ウィメンズユニット」による共同研究プロジェクト・・・大阪市立大学から積水ハウス株式会社に、若手女性研究者を共同研究者として長期派遣を行います。企業の女性研究者等と共同プロジェクトに従事することにより、人的交流、研究領域の拡大、研究力向上を図り、上位職登用につながる人材育成を目指します。
  • 連携型共同研究助成事業・・・連携機関に所属する女性研究者を研究代表者とし、他の連携機関と連携して共同研究を行う場合に研究費の助成を行います。平成30年度は、23件の研究を採択しました。
  • キャリア形成・研究力向上セミナーの実施
  • 国際アドバイザーの招へい・国際シンポジウムの開催
  • 産官学連携ウィメンズイノベーションフェアの開催
  • 女性研究者メンタープログラム

3)女性研究者の上位職登用促進

  • 女性管理職育成のためのキャリア研修・管理職研修の実施・・・女性研究者自らの上位職登用のための意識啓発に関するキャリア研修を実施します。また、管理職を対象とした女性研究者の積極登用、管理職育成を目的とした研修を開催し、上位職登用などの全学的な意識改革を醸成します。
  • プロモーションメンター制度の実施・・・上位職の女性研究者を育成するために、上位職をメンターとするプロモーションメンター制度を共同で実施します。プロモーションメンターは、研究グループ・部局運営のマネジメント、スケジュール・健康管理、両立支援等について、女性研究者管理職・上位職候補者(教授・准教授・講師等)の相談に応じます。