【レポート】「平成30年度第1回研究発表交流会『植物の色と食』」を開催しました(平成30年10月2日)
平成30年10月2日(火)、大阪市立大学杉本キャンパス 学術情報総合センター1階文化交流室において、「平成30年度第1回研究発表交流会『植物の色と食』」を開催しました。
【会場の様子】
このシンポジウムは、本年が2年目となる文部科学省 科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の一環として開催されました。
女性研究者の国際的な研究力向上や共同研究の促進を目指すための取り組みとして、インドネシア Pembangunan Jaya大学のリナワティ・リマンタラ学長を招聘し、インドネシアの伝統的な植物の色と食、機能にまつわるお話をしていただくと共に、関連する研究テーマを持つ女性研究者3名による研究発表と合わせたミニシンポジウムを開催しました。
■基調講演
Pembangunan Jaya大学(インドネシア)学長
リナワティ リマンタラ博士(理学)
- Principal investigator Ma Chung Research Center for Photosynthetic Pigments
- Assessor of ASEAN University Network Quality Assurance (AUN QA)
- ProGrant regional trainer and expert for capacity building in ASEAN countries
講演タイトル
“Diversity of Indonesian Colorful Plants and Their Application in Food and Health”
【講演の様子】
インドネシアにはその土地由来の多様な植物が豊富にあり、現地では古来から食に応用し、植物が持つ機能を人々の健康へと役立ててきました。リマンタラ先生の講演では、「ジャムゥ」と呼ばれる日常的健康食品や植物を用いた伝統的薬効の紹介など、インドネシアの伝統的な植物、食物成分と健康長寿との関係について大変興味深いお話がありました。
■研究発表
「植物の色と食」というテーマに関連して、3名の女性研究者が研究発表を行いました。
構造、機能、教育という異なる3つのアプローチから発表を行い、参加者との意見交換も活発に行われました。
1.大阪市立大学 複合先端研究機構 准教授 藤井律子先生
「アスタキサンチンを蓄積するレタスの光合成機能」
2.大阪市立大学生活科学研究科 准教授 小島明子先生
「タイショウガ(ナンキョウ)の抗認知症効果とその作用メカニズム」
3.和歌山大学 教育学部 教授 山本奈美先生
「学校教育における食育と食品の機能性」
【質疑応答の様子】