平成30年3月7日(水)(9:00-17:00)、大阪市立大学杉本キャンパス 学術情報総合センター6階 セミナールームにおいて、5回「国際リーダー育成のための英語スキルアップ・プログラム」を開催しました。

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【セミナーの様子】

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【エリザベス・ハンドーヴァー氏】

 平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)」の取り組みの一環として、本学ではこれまで「国際リーダー育成のための英語スキルアップ・プログラム」を行なってきました。最終となる今回は、これまでの総まとめとして、国際的で多様性に満ちた場で自分らしいリーダーシップを発揮できる研究者を育成するために、ルミナラーニング・ジャパンよりエリザベス・ハンドーヴァー氏を講師として招き、英語を使用言語とした『女性研究者のためのリーダーシップ研修』を開催しました。

 

 研修では、女性研究者のリーダーを育成するために、「自信」という言葉をキーワードに、意識面と具体的なスキルの両面から段階的なアプローチが行われました。

 はじめに講師のエリザベス・ハンドーヴァー氏から、「自信とは自分自身を信頼すること」との話がありました。一方、女性は周囲からの否定的なメッセージを受けることが多いため自信を確立することが難しいという現実についても触れ、自信を育てていくためには、自分の弱みにフォーカスするのではなく、まず「『自分の強み(力)』を知り、それを信じていくことが必要」と、自己認識の重要性が強調されました。

 当日は、4つのカラー(赤・黄・緑・青)を用いて性格をビジュアル的に表すという直感的に理解しやすい方法が用いられました。また、研修ではカードゲーム、ロールプレイ等が取り入れられました。4つのカラーカードを用いたゲームでは、参加者がゲームを通じて自分の性格の中心となるカラーを見つけ出し、また各自のカラー分布が皆異なること、その違いこそ個性であり小さなグループの中にも多様性(ダイバーシティ)の存在することを、実感していきました。

 また、研修に先立ち参加者は用意された質問にオンラインで答えていましたが、その回答に基づいて心理学的視点から8つのアスペクト(外向的・内向的、直感重視・規律重視等)を4つのカラーで示した各自のプロファイルが用意され、当日配付されました。

 ここまでの活動を受けて、講師から「誰もが皆素晴らしく、互いに尊重しあうべきユニークな(唯一の)存在」であり「自分らしさを変えることなく自分に自信を持つべき」であること、そして「自分の個性が強みであり、それを活かした自分なりのリーダーシップがある」との話がありました。<リーダーシップ=力強い統率力>という従来の発想とは異なる新たなリーダーシップ像が非常に印象的で、参加者は熱心に耳を傾けていました。

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 その後、研修では、多様な個性を持つメンバーの中でリーダーシップを発揮していくために必要なコミュニケーションスキルの習得を目指して、ロールプレイによる練習が行われました。講師から「それぞれのカラーのタイプにより、好みのコミュニケーションスタイルが違うのだから、自分のカラーを知るだけでなく、相手のカラーをいち早く見抜き、それに応じたコミュニケーションスタイルで対処することが重要」とのアドバイスがあり、参加者は練習を繰り返し行って、具体的なスキルを身につけていきました。研修ではまた、自信を生み出す姿勢も紹介されました。

 ファシリテーターとして多くの研修を手がけるエリザベス・ハンドーヴァー氏は、女優であった経験を活かし、穏やかな口調ながら表情豊かに「最初からうまくできる人はいない。ともかく、練習することが大切」と参加者を励まし、皆がそれに応えて真剣に研修に取り組みました。

 

 参加者からは、次のような感想が寄せられました。

 

*自己認識について新しい発見があり、興味深い内容だった。

*自分で気づかない心理やフレームに気づくことができ、得がたい経験だった。先生がとても魅力的だった。 *本格的な自己分析と、それを活用したセミナーを受けることができ、自分を見つめ直す良い機会となった。 *とても充実していた。自分の弱みなどを知ることができ、今後に活かせそうだ。

*英語とリーダーシップのスキルアップの両方を学ぶことができた。

*個々のカラーの特性を知ることができた。今後それに応じた行動を心がけたいと思った。

*エリザベス先生や参加メンバーの皆さんが優しい方ばかりで、リラックスした雰囲気で学ぶことができた。