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【レポート】平成27年度女性研究者研究活動支援事業 総括シンポジウムーつなげて、つながる創造力ーを開催しました(平成27年12月9日)

平成27年度女性研究者研究活動支援事業 総括シンポジウム
―つなげて、つながる創造力―

【日時】平成27年12月9日(水) 13時00分~16時30分

【場所】大阪市立大学 杉本キャンパス 学術情報総合センター 10階 大会議室 
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平成27年12月9日(水)、女性研究者研究活動支援事業「総括シンポジウム-つなげて、つながる創造力-」を開催しました。本学は、文部科学省人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」(平成25年度~27年度)に採択され、本年度が補助事業の最終年度となります。本学の事業の取り組みやその成果報告とともに、大学・企業の先進的な事例についての講演がありました。

写真 左:西澤良記学長 中:高橋耕輔氏 右:宮野道雄副学長

写真 左:西澤良記学長 中:高橋耕輔氏 右:宮野道雄副学長

西澤良記学長による開会あいさつでは、本学の男女共同参画推進宣言(2015年10月22日発布)の抜粋による紹介とともに、本学における男女共同参画の 推進と発展についての話しがありました。来賓挨拶では、文部科学省人材政策課人材政策推進室基礎人材推進係長高橋耕輔氏から女性研究者の採用・登用等に関する現状、女性の活躍促進に関する動向、女性研究者の活躍促進に向けた主な取り組みと今後の展望についてお話いただきました。

講演者2

写真 左:大坪久子氏 右上:田間泰子氏 右下:小谷美樹氏

基調講演では、日本大学薬学部薬学研究所上席研究員の大坪久子氏から女性研究者とバイアスの問題が提起され、日米比較を踏まえてバリアをこえるための採用と養成の要点、トップのリーダーシップの重要性についてご講演いただきました。本学の事業報告では、本学女性研究者支援室運営委員会委員長の宮野道雄副学長から、平成25年度から27年度までの3年間の女性研究者支援の具体的な取り組みと成果報告がありました。

先進的事例の紹介として、大阪府立大学女性研究者支援事業プログラムオフィサー 大学院人間社会学研究科教授田間泰子氏から、大阪府立大学における女性研究者支援の取り組みについてお話をいただきました。続いて、積水ハウス株式会社経営企画部ダイバーシティ推進室部長で本学の卒業生でもある小谷美樹氏から企業における女性活躍推進への取り組みが紹介されました。

パネルディスカッションでは、「女性の活躍促進とワークライフバランス」というテーマで、登壇された3名の講師と本学女性研究者支援室長の鍋島美奈子氏(工学研究科准教授)をパネリストに迎え、本学生活科学研究科服部良子准教授の司会のもとフロアからの質問に対して多様な視点から意見交換がなされま した。

写真 左:パネルディスカッション 右:会場全景

写真 左:パネルディスカッション 右:会場全景

写真:研究科長からの応援メッセージ

写真:研究科長からの応援メッセージ

大嶋先生

写真:大嶋寛副学長

各部局長の応援メッセージでは、本学の全研究科長が登壇され、各研究科における女性研究者比率の現状報告とともに今後の推進強化に対する決意表明がなされました。約3時間半に及んだ総括シンポジウムは、本学の男女共同参画推進の一層の発展を大いに期待させるものであり、3年間の事業の締め括りに相応しいシ ンポジウムとなりました。最後に、男女共同参画担当の大嶋寛副学長による閉会の挨拶をもって盛会にて終了しました。

 

▼アンケートより▼

・最後の研究科長のメッセージが良かったです。

・各大学・企業において女性研究者・社員が長く活躍できる取組み・支援についてよく分かりました。また育児等の環境整備や採用の数を増やすだけでなく女性がリーダーとなりリーダーシップの育成も重要になるという事が印象的でした。

・営利企業の女性登用のロジックは根本部分で大学と異なると思いますが学外の事例は刺激になりました。

・基調講演や事業報告など様々なプログラムで構成されていましたのでとても魅力的でした。「つなげて、つながる創造力」というタイトルにふさわしいシンポジウムでした。

・さまざまな事例を知ることができ、たいへん有意義だった。

・とてもよくて有意義のあるイベントだと思っております。様々な方の報告を聞いて研究者の女性をめぐる問題を考える、あるいは考え直すためにいい場となっているシンポジウムです。

・建前論ではなく本音で多角的な議論を聞くことができてとても良かったです。課題だけでなく前向きな話でそれぞれの特性が十分に発揮されていました。全研究科長のスピーチが良かったです。

・パネルディスカッションでの本音の意見が興味深かった。

・パネルディスカッションで貴重な意見を聞かせていただけたことが大きな成果です。