【おしらせ】女性研究者3名が岡村賞を受賞しました!(平成26年11月3日)
【おしらせ】女性研究者3名が岡村賞を受賞しました!
◆日時:平成26年11月3日(月)9:15〜11:00
◆場所:大阪市立大学学術情報総合センター10F大会議室
◆受賞式の様子
継続的な研究活動を支援や次世代の優秀な女性研究者の育成を目的とした表彰式が11月3日行われ、
・大学院生奨励賞に創造都市研究科のトラン・ティ・アンさん(博士後期課程2年生)
・博士研究員奨励賞に理学研究科の山下(川野)絵美さん
・特別賞に複合先端研究機構、理学部の藤井律子准教授
が選ばれ、西澤良記学長から賞状と副賞が贈られました。
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今回初めて創設されたこの賞は、卒業生、岡村千恵子さん(昭和25年卒)のから副賞が寄付されたことから、賞名が「岡村賞」になりました。
トラン・ティ・アンさんは、ベトナム国立ハノイ教育大学の物理地理コースにて修士号を取得後、ダナン教育大学地理学科勤務を経て、創造都市研究科に留学。在学中、Geoinforum2014で最優秀プレゼンテーション賞を受賞するなど、留学生としての困難を乗り越え優秀な研究成果を挙げてきました。
山下(川野)絵美さんは、卒業研究以来、結婚・出産の中断を経た現在も、一貫して脳内器官での光受容の研究に取り組んできました。日本学術振興会の特別研究員(PD)にも採用され、2013年には、日本比較生理生化学会姫路大会において招待講演を行うなど、研究成果が高く評価されています。
藤井律子准教授は、学生時代から一貫して光合成系におけるカロテノイドの構造と機能について、光合成生物の生育、蛋白質や色素の調製と、分光学的な計測に基づいた研究を20年余り行ってきました。出産後も研究教育活動に取り組んできたことは、研究者を目指す女性学生、研究員のロールモデルとして、高く評価されています。
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西澤学長は、「本学は文部科学省の補助事業を通じて、教員のライフイベントに応じた支援体制やオンラインで情報交流ができる女性研究者のネットワークシステムを構築しており、女性研究者が働きやすく、研究活動が十分にできる環境にしたいと思っております。岡村さんを始めとする本学の諸先輩の向上心を受け継ぎ、自らの研究にさらなる英気を養っていただきたいと思っております」とあいさつ。
トラン・ティ・アンさんは、「博士課程に入った当初は不安でしたが、先生や研究室の友人らの協力もあり、今では研究に自信が持てるようになりました。受賞により、前向きな気持ちになれました」。
また山下(川野)絵美さんは、「第1回の岡村賞を受賞し、身が引き締まる思いです。生活では4歳の娘と夫、研究では、育児休暇で研究を中断しても理解してくださる指導教官や研究室の方々の協力のおかげです」と笑顔で話していました。
藤井律子准教授は欠席のため、後日授与となりました。