室長挨拶

 大阪市立大学では昨年度までの3年間、文部科学省の科学技術人材育成費補助事業「女性研究者研究活動支援事業(一般型)」選定を受けて様々な取り組みを実施してまいりました。

 平成28年度からは、これまでの実績をさらに発展させるべく機構改革を行いました。すなわち、副理事長を所長とする「ダイバーシティ推進センター」の下に「女性研究者支援室」を位置づけ、室長兼運営会議議長に男女共同参画担当学長補佐を配置し、さらに室員に副研究科長を充てることで法人と各部局との距離感を縮め、具体的な事業は協力教員の実行力で推進する機能的な多層構造としました。

 新たな体制となった「女性研究者支援室」では、さらなる女性研究者比率の向上や独自の「女性研究者ネットワークシステム」の広範囲への普及および「女性研究者の国際的活躍の拠点化に向けた研究環境整備」に取り組んでまいります。

 「女性研究者支援室」の活動へのご理解とご支援を引き続き賜りますようお願い申し上げます。

女性研究者支援室長
男女共同参画担当学長補佐
宮野道雄

 

 女性研究者支援室とは?

 日本における女性研究者の割合は他の先進諸国と比して依然低い状況にあります。現在、こうした状況を改善し、多様な支援と発想を生かした研究活動を推進すべく、日本国内のさまざまな大学で女性研究者を支援するための取り組みが行われています。

大阪市立大学女性研究者支援室は、こうした動きを受けて平成24年に研究推進本部内に設置され、平成25年10月には文部科学省「女性研究者研究活動支援事業」に選定されました。同年11月に各研究科から運営委員が選出され、大阪市立大学で本格的な事業展開をしていくための体制を整えるにいたりました。

女性研究者研究活動支援事業は、次の5つの柱から成っています。

  1. 女性研究者に対する支援体制および相談体制の確立
  2. 教育・研究環境整備
  3. 出産・育児環境整備
  4. 学内の意識改革
  5. 次世代の研究者育成・啓蒙活動

本支援室は上記の柱に基づき、これまでにJSTや他学の事業関係者を講演者として招いたキックオフ・シンポジウムや講演会、他学の女性研究者を招いた研究交流会などの活動を実施して参りました。また、平成26年に入ってからは、本学女性教員に対する研究支援員の配置、教員からポスドク、博士後期課程学生にいたるまでを対象とした学内アンケートによる実態把握、管理職セミナーを通じた意識啓発、人材データベースを備えたポータル型サイト設置を通じた先の支援員制度の拡大と女性研究者同士のネットワーク形成支援などを行い、事業を広く展開するにいたりました。今後とも女性研究者のワーク・ライフ・バランスと研究活動をサポートする活動を行い、女性研究者がライフイベント等により研究遂行に支障が生じることのないよう、支援と環境整備に尽くして参ります。