本学は平成29年度文部科学省科学技術人材育成費補助事業「ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(牽引型)に採択され、女性研究者支援室のスタッフが中心となって大阪教育大学、和歌山大学、積水ハウス株式会社との連携による、ダイバーシティ研究環境の実現に向けた取り組みを行っています。

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【座談会の様子】

【荒川学長】

   【荒川学長】

 荒川学長は「2018年度の方針」の中で2018年度の目標としてダイバーシティ推進・支援を掲げており、本学のダイバーシティ研究環境実現の取組を精力的に進めています。そこで本補助事業が2年目に入ったのを機に荒川学長とお目にかかり、女性研究者支援室の専門部会委員としてご活動の先生方との意見交換の場を設けました。

 今回はランチを兼ねたラウンドテーブル形式をとり、座談会の発案者である支援室 ワーク・ライフ・バランス支援専門部会長である杉田先生がファシリテーターを務められました。

【杉田先生】

 【杉田先生】

 座談会の前半では、参加者の個別の活動からダイバーシティ環境実現の取組状況を紹介しました。支援室の活動として、鍋島先生からウィスコンシン大学マディソン校訪問の報告(詳細はこちら)、小関先生からは ふるさと寄附金を財源とした「グローカル人材育成事業(女性研究者支援)」女性研究者短期留学助成金で行われたイタリアへの研究留学の報告(詳細はこちら)がありました。その他、理系の学術学会におけるダイバーシティ推進の取組についての紹介や、各研究科の教育・研究環境の実情を含め、様々な情報を交換することが出来ました。

 座談会の後半では、各専門部会の活動内容を中心に、本学で取り組むべき課題について意見交換を行いました。例えば空きスペースの休憩室としての活用、病児保育施設設置の検討(杉本)、トイレ等の施設状況の見直しなどのハード面から、教員公募における応募者の多様化を促進する仕組みづくり、学術情報センターの子連れ利用、男性へのワーク・ライフ・バランス支援などのソフト面まで様々な意見が出ました。今回出た意見は女性研究者支援室で集約・再検討させていただき、各専門部会を中心に実現を目指していくこととなりました。

 座談会は和気あいあいと進み、時間がたつのも忘れて話に花が咲きました。荒川学長からは、「私も医師免許を持っているので、病児保育に協力できるかな?」というご提案とともに、「ダイバーシティを進めることで、お互いが持っていない感性や特徴を補完し合える形を作り出すことがダイバーシティの目指すところですね」というご感想をいただきました。女性研究者支援室では今後も同様の機会を設け、本学のダイバーシティ研究環境の実現に寄与していきたいと思います。

学長室にて

【集合写真】

座談会の詳しい内容はこちら

参加者(敬称略、*は部会長)。

ワーク・ライフ・バランス支援専門部会
 杉田菜穂*(経済学研究科 准教授)、浅野信博(経営学研究科 教授)
 金谷志子(看護学研究科 准教授)、福島若葉(医学研究科 教授)

女性研究者の研究力向上専門部会
 鍋島美奈子*(工学研究科 准教授)、吉田朋子(複合先端研究機構 教授)
 小関珠音(都市経営研究科・創造都市研究科 准教授)

女性研究者の上位職登用促進 専門部会
 小伊藤亜希子*(生活科学研究科 教授)、宮野道雄(女性研究者支援室 室長/学長補佐)
 折原真子(大学運営本部 事務部長)、西岡英子(女性研究者支援室 特任准教授)