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【レポート】第3回大阪市立大学 女性研究者特別賞・奨励賞「岡村賞」表彰式・記念講演会を開催しました

12月21日に第3回大阪市立大学 女性研究者特別賞・奨励賞「岡村賞」表彰式・記念講演会を開催いたしました。

第3回大阪市立大学 女性研究者特別賞・奨励賞「岡村賞」受賞者
・特別賞
服部 良子(生活科学研究科 総合福祉・心理臨床科学講座 准教授)
佐藤 絵理子(工学研究科 化学生物系専攻 准教授)   

・博士研究員奨励賞
クロチルド・ベルタン(理学研究科 生物地球系専攻 博士研究員)

・大学院生奨励賞
山下 加奈子(医学研究科 臨床医科学専攻 後期博士課程4年)

 

学長

荒川学長:祝辞
第3回大阪市立大学女性研究者特別賞・奨励賞の表彰式に際しまして、一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。
まずは受賞された皆様に心よりお祝いを申し上げます。また、お忙しいなか審査に当たられた審査員の先生方に厚く御礼申し上げます。
この表彰制度は、女性研究者の継続的な研究活動を推奨し、次世代の優秀な女性研究者を育成することを目的として、平成26年度に創設されました。優れた研究活動や教育活動を行い、意欲的に男女共同参画推進に貢献している女性研究者に対して贈られる賞でございます。
「岡村賞」という賞名は、本学の前身である大阪商科大学に昭和22年にはじめての女子学生として入学された岡村千恵子様からいただきました。岡村様のご寄附に基づく賞であることから、岡村様の名前を冠して命名しました。設立にあたり、教育後援会に多大なご協力をいただきましたこと、この場を借りて厚くお礼を申し上げます。
今年本学はイクボス宣言を行いまして、大学として子育て中の研究者を支援する体制の確立を進めております。女性研究者・学生の皆さまには、受賞された研究者の後に続いて精進して頂き、大阪市立大学のブランド力を高めていただければ非常にありがたいと存じます。本日は本当におめでとうございました。

 

山下さん

大学院生奨励賞を受賞した山下加奈子さんは、現在大阪市立大学医学研究科臨床医科学専攻後期博士課程に在学中です。
山下さんは、研究、診療、育児の両立を実践されています。
講演では、ご自分の研究テーマである小児の中枢神経疾患に関する基礎研究についてと、女性研究者兼医師としてのワーク・ライフ・バランスについてご紹介されました。研究と仕事と家庭生活のバランスを良好に保ち、出産・育児経験を自身の研究と小児科医としての社会貢献にプラスに作用させている点が印象的でした。また同時に、医学分野の研究者へのワーク・ライフ・バランス支援について、まだまだ理解や支援が十分でない状況が浮き彫りにされました。

ベルタンさん改

博士研究員奨励賞を受賞したクロチルド・ベルタンさんは、
マイコプラズママイコイデスの研究を行い、クロドベルナルリヨン大学で学位を取得した後、理学研究科生物地球系専攻博士研究員として急速凍結レプリカ電子顕微鏡観察法を用いて、マイコプラズマの運動性を担う構造体やタンパク質の形状とその変化を解析する研究を行っています。実際に捉えたマイコプラズマの足のタンパク質やモーターのタンパク質を3D眼鏡で立体的に示してもらい、一般人には想像も及ばないミクロの世界を体験できました。最後に研究室グループの研究仲間が、多くの国籍の人々からなり、また男女比も丁度半々であることを示し、ダイバーシティの重要性を示唆されました。

佐藤先生

特別賞を受賞された佐藤絵理子先生は、工学研究科化学生物系専攻准教授として、反応性ポリマーの合成、および高分子反応に伴う界面相互作用や機械強度変化を接着強度変化に反映させることで、材料破壊を伴わずに解体することが可能な接着材料の開発を行っています。図を多用しながら、接着の仕組みや材料設計について分かりやすくご説明されました。最後に、男女共同参画に関する学内外における自発的な取り組みや、学会の運営側に積極的に関わっている点を紹介されました。今後も「元気な女性研究者がここにいる」というアピールを、研究と学会運営両面から行っていくとのことで、今後のさらなる活躍が期待されます。

服部先生

特別賞を受賞された服部良子先生は、生活科学研究科総合福祉・心理臨床科学講座准教授として、経済学における「生産」領域と「消費」領域をつなぎ、どちらにもコミットする存在が女性であるとして、女性労働研究を行ってこられました。男女共同参画と言いながら、女性にばかり仕事・家事・育児の負担が重くのしかかっている現状に問題意識をお持ちであり、先生ご自身はあと1年で定年退職を迎えられますが、今後さらなる研究の発展への意欲を示されました。

集合写真

表彰式・記念講演会の動画はこちらよりご覧ください。