Home > イベント > 【レポート】トワイライト☆ダイアログP…

【レポート】トワイライト☆ダイアログPART1:「ロールモデル・セミナー」を開催しました(平成26年9月10日)

【ご報告】ロールモデル・セミナーを開催しました

・平成26年9月10日(水)
・16:00~17:20
・高原記念館1階 学友ホール
・ご講演
 古久保さくら准教授(人権問題研究センター・創造都市研究科)
 「両立する女性の『ロールモデル』を考える」
・参加者 11名(教員4名 学生・ポスドク4名 職員2名 その他1人)

 

ロールモデル・セミナーとは…

本事業の柱の一つである「次世代の研究者育成・啓蒙活動」の一環として、ロールモデルセミナーを開催しました。次世代の研究者となる研究員や大学院生を育成するためには、研究者を志すうえで先導するロールモデルが不可欠です。とりわけ、女性研究者の課題とされるワーク・ライフ・バランスの充実や、研究とプライベートの「両立」について、実経験に学べる場はとても大切です。

 

「ロールモデル」…?

しかし、ロールモデルを考えるとき、「成功事例」や「スーパーウーマン」ばかりをとりあげるのでは意味がありません。「ふつう」の、つまりどのようにしてもうまくいかない状況や、諦めや、憤りを含んだ経験にも照準をあわせ、女性研究者が直面する様々な困難について考えることも重要ではないでしょうか。女性研究者の道行きはもちろん、明るいことばかりではないからです。

 

◆「ゆるく生き抜くテクニック」

この問題意識のもと、本学教員である古久保さくら先生に「両立する女性の『ロールモデル』を考える」としてご講演頂きました。
ご講演では、女性の労働従事時間の年代別推移の統計を見ながら、現代が「ジェンダー変容期」であることをお話し下さいました。共働きが主流となるなかで、仕事と家庭を両立する女性がどのように表象されているか、いくつかの「働くママ」をめぐるCMを見ながら検討しました。
加えて、私たちはいま「大学の変容期」にも直面しています。大学改革の推進のなかで、研究者自身の「研究」や「労働」をめぐる意識まで変わりつつ(変わることを促されつつ)あります。
こうした女性研究者をめぐる現状に直面して、いま有効な「ロールモデル」とは、どういった姿なのでしょう。
時代と感覚にマッチした「ロールモデル」を、私たちは得られていないのかもしれません。
ロールモデル「不在」の時代。
女性研究者たちはどのようにしてサバイブしていけばよいのでしょう?

こうした問いを投げて下さったあと、古久保先生は、女性ご自身の経験を交えながら「『怠けもの』のテクニックも学ぼう」とご提案下さいました。また、能力主義や個人主義に傾倒しがちな社会をジェンダーの視点から捉えなおしてみたり、ときには文化人類学者のつもりで「参与観察」してみようと仰います。
先人の知恵や学的知見から「正当性」を調達して、頑張りすぎてしまう自分にブレーキをかけ、肩の力を抜けるように。

「誰も頑張りすぎないようにつくられていく社会の方が、わたしはずっといいと思う」と仰る言葉がとても印象的でした。

 

ご講演を通して、女性研究者支援の大切さとともに、それが決して「スーパーウーマン」の支援だけにならないよう、「ゆるく生き抜くテクニック」を提示していくこともまた支援の重要なかたちのひとつであると教えられたように思います。

 

アンケートより

「自身にあてはまる内容も多く、大変興味深く拝聴させていただいた」
「ゆるいロールモデルは新鮮だった」
「参与観察のような技についてのご発言に共感を覚えた」
「普段感じていることを、先生が言葉にしてくださったように感じます」

 

IMG_0793 IMG_0801 IMG_0810 IMG_0811