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「ワークショップ講習会」を開催しました(平成26年8月1日)

掲載日:平成26年8月8日

文部科学省科学技術人材育成補助事業「女性研究者研究活動支援事業」として、8月1日にワークショップ講習会を開催しました。ワークショップは、本支援室の取り組みである「次世代の研究者育成・啓蒙活動」「学内の意識啓発」を行うための一つの有効な手法です。そんなワークショップをデザインできる人材を養成する講習会を開催することによって、次世代の研究者である本学大学院生と共に女性研究者支援事業を発展させることができると私たちは考えています。

今回の講習会の講師として、ワークショップの方法論や実践的な研究活動を実施している東京大学大学院情報学環の特任助教安斎勇樹先生にお越しいただきました。安斎先生は、研究活動に加え、大学や企業向けのワークショップの公開研究会やワークショップデザイン研修会なども実施されております。まず、先生から、これまでの公開研究会や研修会で実施されたワークショップの事例を紹介頂きました。ワークショップデザインのポイントは、大きく次の4つとのことです!

①いつもと異なるテーマや切り口からアプローチすること

②手や体を動かす活動を設定すること

③すんなりうまくいかない課題を設定すること

④表現したものについて語り、共有する時間をとること

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女性研究者支援室長金澤真理教授(法学研究科)からの挨拶

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講師からのレクチャー

今回、本学の研究者、職員、大学院生、学部生に加え、他大学からも多数参加がありました。まず、4人1グループのテーブルごとに自己紹介を行い、講師のお題に沿ってコミュニケーションを図りました。ここで場の空気が一気に打ち解けました。次に、皆さんご存知の尾崎豊の歌「15の夜」を題材としたミニワークショップを行いました。

最後に講師から、今回のワークショップは、研究や教育のアクティブラーニングの手法として有効であること、特にモチベーションの落ちている時期の理由を考え、自分のモチベーションの法則を探ることが教育学習の重要なきっかけとなることをご教示頂きました。

今回は、ワークショップ講習会ということで、主に「ワークショップをつくる基礎的なスキル」を学ぶ会でした。講習会を踏まえて、次回は、女性研究者支援室が主体で次世代の研究者育成のための「ワークショップデザイン実践」を開催します!

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ミニワークショップの様子

▽▲▽▲▽ 女性研究者支援室学生スタッフのワークショップ講習会レポート ▽▲▽▲▽

大阪市立大学女性研究者支援室学生スタッフの経営学研究科後期博士課程2回生の澤田彩です。
8月1日に開催されたワークショップ講習会レポートを、企画担当者兼参加者目線で綴ります。

当日は女性研究者研究活動支援事業とワークショップデザインに興味のある20代から40代の学生、教職員16人が学内外から集まりました。
受付の段階でグループ分けをして、それぞれのテーブルにつきます。同じテーブルは初対面同士がほとんどなので、初めは少し緊張気味です。

まず初めに講師の安斎先生から、ワークショップとは何かについて簡単に講義を受けました。

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講義で挙げられたワークショップの事例の一例は以下の通りです。

  • KDDI研究所の技術者向けワークショップ(「つながりを遮断するような新しい携帯サービスを考えよう」 をテーマにしたワークショップ)

→狙いは、参加者の固定観念を壊し、新しい切り口でサービスを考えてもらうこと。

  • 「トロルを探せ」ワークショップ(普段目にしている日常の風景の中にいるトロル[人や生き物のように見える景色や物体]を探すワークショップ)

→狙いは普段見慣れている光景を違った角度で見ることが出来るようになること。

  • 新しいCMを作るワークショップ(新しいCMのアイデアを大学生が練るワークショップ)

→狙いは、消費者側の大学生に商品のイメージや長所を引き出してもらい、新しいCMを作ること

 

講義を通じて、次の2つを学びました。
1つは、ワークショップとは普段とは異なるものの見方から発想する協同や対話を通じた学びと創造の場であり多様なかたちがあること。
また、ワークショップデザインをする側は、「考えたいこと」と「ワーク」は別で考え、捻りをきかせて両者を結びつけてワークショップデザインを組み立てること等、ワークショップの基本的なポイントを学びました。

 

そして次に実際にワークショップを体験します。
私たちが体験したのは15の夜ワークショップです。
尾崎豊の「15の夜」の歌詞になぞらえ、それぞれの自己年表や取り組みをグラフで表現します。
「15の夜」を改めて聴くと、主人公の「モヤモヤ期」、「計画期」、「行動期」があることに気づかされます。
自身をそのストーリーにトレースすることで、ターニングポイントやモチベーションの抑揚を時系列に沿って振り返りました!
みなさん真剣に取り組み、出来上がったグラフは十人十色!

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完成したらグループ内で発表しあって共有します。
適宜質疑応答も自由に行い、類似するところや異なるところを共有し、議論を行いました。
その結果、自分一人だけでは気が付かなかったモチベーションの上がり下がりの法則を発見したり、
モチベーションが落ちている時期も次のステップアップにとって必要だったことに気付けたりしました。

また、このワークは自分の略歴をきっかけに濃密に語り合うものなので、短時間にもかかわらずグループ内の人についてよく知ることができました。
参加者はワークショップデザインに興味があるという点でしか一致していないので、今回の講習会がなければ交流を持つ機会がおそらく持てなかった人たちです。
ワークショップはこのように人と人とのつながりを作るきっかけにもなるのだと思いました。
このワークの終盤には同じグループの人とはかなり打ち解け、時間の許す限り、言葉のやり取りが続くようになっていました。

最後に、講習会の感想や、ワークショップデザインに関する講師への質問事項を付箋に書いていきます。

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付箋を使うことでグループ内での共有やコメントが視覚的に整理され、頭の中もよく整理できました。
講師に1グループあたり2つずつ質問を投げかけ、それにお答えいただいて講習会は終わりました。
参加者の方々からは、「新たな気づきがあった!」「もっとワークショップについて学びたい」等前向きな感想が聞かれました。

全体の感想としては、講義と体験の2段階を通じて、ワークショップについての基礎は身に着けることが出来たかなと思います。
しかし、他の多くの参加者の方々と同様、実際に自分で企画できるというレベルに到達するためには、もう少しワークショップデザインの方法について学ばなければならないと感じました。
ワークショップは自分が主体的に関わらなければならない分大変ですが、得られる学びや気づきは大きく、何より楽しいです。
そして、ワークショップを通じて人と人とがつながり、そこから新しい可能性が生まれることは素晴らしいと思いました。
このような有意義なワークショップを自分でデザインできるように、これからも継続的にワークショップについて学んでいきたいです。

 

今回のワークショップ講習会を通じて、女性研究者支援事業として取り組んでいるの課題解決のために、ワークショップはたいへん有効な手法であることを確信しました。
今後も私は学生スタッフとして支援室のワークショップ企画運営に携わっていきます。
今後の企画については随時ホームページに掲載いたしますので、興味のある方はぜひご参加下さい!